対象による変容プロセスの違い

紅葉 自己実現

外からの情報や刺激をきっかけとして、変えることに抵抗がないことは、数多くあるかと思います。

例えば、好きなペットボトル飲料が、いつも行っているコンビニで販売していなくても、店員に文句を言うことはなく、他の商品を購入します。

映画館に、アニメ映画を見に行くとかはありえない、と思っていても、話題のアニメ映画を見るために、わざわざ映画館に足を運びます。

変化に乗る

話題があったり、人気があるものを追い掛けることに、良いも悪いもありません。

もっと面白いんじゃない、
もっと楽しいんじゃない、
もっと儲かるんじゃない、
もっと勉強になるんじゃない、
もっと便利になるんじゃない。

これらは、人に一定のやる気を起こさせ、行動を促します。

もちろん、全てにおいて、いちいち踊らされる人の行く末は、火を見るより明らかですが、逆に、変化を見逃し続け対応を怠たってばかりいると、それはそれで、不利益を被ることがあります。

変えにくい対象

一方で、そもそも変える必要がなかったり、変えることが困難だったり、慎重にならざる得ない対象もあります。

歯を磨いてから寝る、という習慣や、自らの考えや価値観など、長い年月を掛けて形成されてきた対象などがそれに当たります。

裏を返せば、その後も長い年月に渡り本人に影響を与えるものです。

代替不可能なことでもあり、核心的なことかもしれません。

変えようと思うきっかけは、うまく機能しなくなったり、行き詰まったり、より高い目標を目指そうとする時など、根本的なレイヤーで変える必要性を感じる時です。

このような対象を変えるか、変えないかを判断するヒントは、自分という創作品の中に潜んでいます。

先ほどのコンビニのペットボトル飲料や、アニメ映画を見に行く決断は、「選ぶ」という行為で完結します。

変え難いものを変えようとする時は、自分が創造してきたものが明確にし、その上で、残すものと新たに取り入れるものを「選ぶ」必要があるのではないでしょうか。

組織も個人も変容プロセスは同じ

伝統ある企業のホームページで、「伝統と革新」という言葉を見かけることがあります。

時代遅れにならないよう、今の時代に合ったものを取り入れる、すなわち、新しいものが優れていて、古いものが劣っているという前提で、捉える人もいらっしゃるかと思います。

しかし、長い年月で生み出してきた価値や基準の総括を行い、取捨選択して、ブラッシュアップされた基準に従って、新たに取り入れるものを決定する、というのが本来のプロセスです。

組織を一つの生命体として捉えるならば、その意思決定プロセスが、人が変え難いものを変えようとする時の、意思決定プロセスと酷似していることは、決して偶然ではありません