手順を変えることを試してみる

手順 マネジメント

手順を入れ替えただけで全体の価値が高まることが、しばしばあるようです。

朝の過ごし方

これまで私は、娘を保育園に送った後、オフィス近くのカフェで読書や検討課題など、集中を要することに取り組み、それからオフィスに出勤していました。

カフェに行く着くまで約30分、歩きっぱなしのせいか、しばらく頭が働かないため、黄金の時間を確保できず、思い悩んでいました。

1日に集中できる時間は、限られていると認識しているため、可能な限り日数を確保したいという考えから、土日の朝も自宅近くのカフェを訪れています。

土日の開店直後のカフェは、人がほとんどいないためか、大変に集中できる環境です。

前述した通り、平日が行き詰まっていましたが、土日パターンを平日にも適用したところ、1時間掛かっていたことが30分で終了し、なおかつ品質が高いという実感を持つようになりました。

現在の平日パターンは、以前よりも早起きして開店直後のカフェに行き、1時間半ほどコーヒーを飲みながら、集中して読書や継続検討課題をこなし、家に戻って朝食を食べ、子供を保育園に送ってオフィスに行くという生活です。

上手くいったポイントは、別のパターンを試して、その良さを実感していた点と、1つ1つの要素が以前と変わらなかった点です。

ECRS(イクルス)の法則を試す

前置きが長くなりましたが、私が実行したのは「ECRS(イクルス)の法則」です。

ECRSは、Eliminate(排除)、Combine(結合と分離)、Rearrange(入替え)、Simplify(簡素化)の英語の頭文字です。

例えば、生産工場やシステム開発、店舗運営などで、ECRSに沿った業務改善を行うと、ケースによっては改善の効果が大きく、これに加え、不要なトラブルや費用を抑えることができます。

ビジネスの場合は、複数の人が絡む場合が多いので、コミュニケーションしながら推進するため、プロセスを可視化しようとします。

しかし、自分1人で完結してしまう、上記で紹介した自分の時間の使い方などは、その話題について、誰かとコミュニケーションする機会がほとんどないため、可視化することが稀です。

私も、誰かと自分の時間管理について話すことはなかったのですが、土日で別のやり方を試していたことが功を奏しました。

すなわち、7日のうち2日(約28.6%)のトライアル検証があり、新たに開発すべき要素もないため、ECRSの法則に則って検討し、実行することができました。

それでも、果実はわかっているのに、検証もしているのに、少し早起きが必要であることや、嫁の理解を得ないといけないなど、「迷い」や「小心」などから、数週間後のスタートとなってしまったのは、反省すべき点でした。。

行き詰まったり、上手くいってないないと思う対象に対して、新たに何か投入したり、大きく変えようと身構える前に、まずは「排除」、「結合と分離」、「入替え」、「簡素化」 の視点から、既存要素だけでより良くなる方法を、試してみる価値があるのではないでしょうか。