目標達成についてお伝えしたいと思います。
目次
目標達成に必要な3つのこと
基本的には、以下の3つであると思います。
- 毎日のように見続ける。加えて、自分にも他者にも言い続ける、書き続ける。
- 目標に対してどうだったのか、毎週、毎月など定期的に、客観的な数字で進捗を確認し、解決策の可否を検討する。
- 自分の体験や読書、他者から聞いたこと、出掛けた場所で見聞きしたこと、などの中から心が動いたことを記録する。
行動が伴い、思うような結果が出ている方であれば、今さら確認する必要はないと思います。
しかし、行動が伴なっていないようであれば、知らなかった人と何ら変わりありません。
ここに目を背けると「意志力を鍛える」、「集中力を磨く」などの術に走ろうとします。
それはそれで生産性を上げる効果はありますが、その術自体、本来の目的に紐付いてなければ長期間継続していくことが困難です。
上位レイヤーの問題は、下位レイヤーでは解決できません。
目標を見続け、発信する
そもそも、目標自体に、強力な引力があることが必要ですが、人間ですから 1日の中でも感情の波がありますし、不必要にメディアや他人の情報に少なからず影響されるものです。
ですから、可能な限りそういったものに頭の中を毒されず、淡々と行動するためにも、 1の「毎日のように目標を見続け、自分にも他者にも言い続け、書き続ける」ことが必要なのです。
目標に対する定期的なフィードバック
そして、2の「 目標に対してどうだったのか、毎週、毎月など定期的に、客観的な数字で進捗を確認し、解決策の可否を検討する」ことで実現可能性を高めます。
現実との差異を定量、定性の視点から記すことで、進捗度を客観的に把握し、予定通りでなければ、行動の質と量を修正する必要があります。
その際重要なのは、小目標の達成です。
人間は自分が体験したこと以外、心の底から信じることはできません。
その道のプロから、いくら論理的で合理的な教えや成功体験を聞いたとしても、自分がそこに介在していなければ、他者と自分は断続的であるため埋まらない溝があります。
自分が直接、行為として関わらなければ、本当に信じることはできず、行動に結びつきづらくなります。
この道が自分にとって正しいことを、身体知として持つためにも、他者の猿真似や小さな目標でも、自身の成功体験が必要なのです。
目標を意識し続けると、目線が上がる
さらに、目標の実現可能性を高めるのは、3の「自分の体験や読書、他者から聞いたこと、出かけた場所で見聞きしたこと、などの中から心が動いたことを記録する。」ことです。
目標を常に意識していると、3の対象に触れた時、直接的には解決を後押しする知恵が頭に浮かんだり、間接的には全く関係ない、例えばスポーツや芸術などの話と、掲げた大目標との構造的、あるいは比喩的な類似性を発見し、心が揺さぶられることで確信を深めるようになります。
確信が深まればモチベーションが持続し、行動を促進することになりますから、目標に近づきます。
私は心が動いたことをメモして、あとで何となく眺めていると、思わぬ着想を得たりしますが、この恩恵は計り知れません。
目標達成のためのアプローチ方法
目標達成のためのアプローチ方法は、大きく2つあります。
型を身につけるアプローチ
1つ目は、決まった型を決まった順番で実行するアプローチです。
すでに実証済みであるため、その通り行動すれば、一定の結果を得られる可能性が高い方法です。
武士道の考え方に通じるものがありますね。
そうはいっても、全て同じ条件ではありませんので、実際は現状に合わせて少しずつ編集していくイメージです。
典型的なのは受験勉強、資格試験の学習、組織内の非定型業務、フランチャイズ方式のコンビニエンスストア、のれん分けしたラーメン屋などです。
創意工夫は必要ですが一定の成果が確実に期待でき、行動量に比例しやすいため、効率的に機能します。
場合によっては、少し逸脱してみることで商品・サービスがカスタマイズされ、結果的に差別化されたオリジナルに近い商品・サービスとなる可能性もあります。
継続的な仮説・検証によるアプローチ
もう1つの目標達成のためのアプローチ方法は、試してみた現象を分析し、修正しながら解や法則を見つける研究者のようなアプローチです。
まだ世の中にない、商品やサービスを開発する場合に機能するアプローチであるため、このアプローチの方が面白いという方もいらっしゃるでしょう。
自分の仮説を試し、採取した現象を解析し、再び仮設を設定して試すというPDCAサイクルを短期間で回し、結果の精度を上げていく作業であるため、データ解析力、抽象化力、仮説力など、論理に基づいた思考能力が必要となります。
インターネットサービスは、リアルタイムでデータを取得できますので、このアプローチが機能しやすい業種です。
しかし、エアビーアンドビー、ウーバーのような、これまで世にないサービスを生み出す可能性がある反面、計画通り進まず収益化まで長い時間が掛かるリスクがあります。
従って、初期資金というより運営資金を用途とした、段階的な資金調達を行える状況を作る必要があります。
以上、目標達成のためのアプローチをご紹介させて頂きました。