目標管理で気をつけたいこと

握りしめた手 目標

先日、放送作家の「鈴木おさむ」さんが司会を務めるラジオ番組を、たまたま聞いたのですが、お笑い芸人の「ひょっこりはん」がゲストで登場されていました。
(物影から独特なマッシュルームカットで姿を現す芸風の、芸人さんですね。。)

番組の中でひょっこりはんは、いわゆる一発屋で終わるかもしれないという不安を、鈴木おさむさんに相談していました。

1日1ひょっこり

「最近、よくテレビ出てるね、、すごい活躍じゃない!」(鈴木おさむ)

「一発屋になるかもしれないですが、せめて、このまま年越しができればいいなって思ってるんですよ〜」(ひょっこりはん)

「ええっ? そんな芸能界甘くないぞ、テレビは死ぬほどサイクル早い!そんな心構えだと、夏も越せんな。。」(以下、全て鈴木おさむ)

「毎日、新しい『ひょっこり』を自分のSNSにアップしてみなよ。そういった活動こそが実を結ぶぞ。」

「秋に入ったら、もう一度この番組に呼んであげるから、どうなったか報告してよ。それを目標に頑張って欲しい。期待してるぞ!」

というやり取りで終了しました。

鈴木おさむさんが、指導されたのかは不明ですが、独特な白塗りメイクのモノマネで話題の、お笑い芸人「野性爆弾・くっきー」さんや、ダレノガレ明美さんや、船越英一郎さんのものまねで有名な、お笑い芸人「ガリットチュウ・福島」さんは、毎日、Instagramに新ネタをアップしているようです。

毎日のように、新しいネタを考え、撮影のために準備し、撮影作業を行う負荷や時間は小さなものではないと思います。

こういった活動の結果なのか、お二人とも大活躍されていますよね!

独立して一番困ること

そもそも独立すると、厳しいことを言ってくれる人がいないのが普通です。

相手に余計なことを言って、その場の空気をしらけさせ、嫌われたくなければ、厳しいことなんて言う必要はありませんよね。

「こうすればもっと良くなるのにな」とか、「そこは改めないとダメなんじゃないか」など、何か感じることがあったとしても、敢えて相手に言わないのが普通です。

友人や、先輩・後輩の関係になった相手に対しては別かもしれませんが、人数は限られますから、やはり自分で律するしかないのが現実です。

そんな中でも、目を掛けてくれ、将来や目標などについてアドバイスしてくれる人がいたとしたら、どんなにありがたい存在か。

組織には目標管理システムが現存

さて、会社員経験がある方は、「目標管理制度」を勤務先で体験された方も多いのではないでしょうか

個人や部署ごとに目標を設定し、それに対する達成度合いで評価を決める制度で、ドラッカーが提唱した組織マネジメント手法です。

個人に何を達成させるのかを明確にし、個人と組織のベクトルを合わせ、最終的に個人の目標と組織の目標をリンクさせます。

上司が一方的に決めるのではなく、個人が、どのように目標設定をするかを考え、上司と話し合って目標を決めていくので、「やらされ感」がなくなり、結果的に組織に貢献するできるという動機付けができるので、個人が意欲的に取り組める、とされています。

私も上司と半年に1度ぐらい、前の目標の振り返りと、新たな目標の擦り合わせをした光景を、うっすら覚えています。

組織では目標を設定し、運用までしてくれるシステムがありました。

定性的な方向性も、定量的な数値も、社内の色々な立場の人が介在して決めているので、妥当性もそれなりに高いものだと思います。

当事者意識の上にシステムを作り、行動を促す

独立したら、システムもなければ、公式に介在する人もいません。

定性的な方向性も、定量的な数値も、自ら設定し、その妥当性も自らが判断するしかないのです。

ただ、誤解を恐れず申し上げれば、組織にいた時の目標は他人事ですが、独立したり、自分中心のプロジェクトであれば自分事です。

あたり前ですが、当事者意識が全く違います。

その上で、友人や家族でも良いと思いますが、他人とコミュニケーションしながら、進捗を話したり、達成に向けた課題を一緒に考え解決策を練るなど、他者を介在させて継続する仕組みとすることは効果がありますから、意識していきたいものですね。

仕組みがあって、行動が継続し、その集積が目標に対する成果を持たらすものです。