目標が妥当かどうかを見極める

格闘技 目標

先日、K-1やPRIDEで活躍された元格闘家で、現在はトレーニング業界の実業家として大活躍されている方と、会食させていただきました。

格闘技界のセンスとは

幼い頃から格闘技の世界にいらっしゃったそうですが、成功された方、脱落された方を数多く間近で見かけ、「センス」という言葉を繰り返し強調されていました。

練習の努力は重要ですが、命を落とす危険がある格闘技の世界では、センスがなければ、指導者が別の道を歩むよう、早めに肩叩きをするそうです。

彼がいうセンスとは、打撃や寝技などのセンスでも、並外れた筋力でもなく、思考や認識、時間の使い方などを、指していらっしゃいました。

すなわち指導者は、その選手が、行動や生活の起点を何に置いているか、を見抜くことによって、この世界でやっていけるか否かを判断するそうです。

具体的には、見たいテレビや遊びたい気持ち、どうしたら練習で楽をできるかなどが、常に脳内を占めているのか、今度の対戦相手に必ず勝つという目標に対して、練習、食事、睡眠、生活がベストとなる方法を、自分の言葉として持っているか。

この差によって、選手のキャリアは全く変わるそうです。

練習時のみならず、生活全体を目標に揃えることができるのは、指導者でもなければ、環境でもなく、リングに上がれば、文字通り孤独な戦いに挑む、本人のコントロール以外ない、という考え方に基づいているようです。

そういった思考や振舞いを「センス」と定義し、会話の中で突き止めるそうです

目標の妥当性を探る

ビジネスの世界に比べ、何10倍、何100倍も厳しい世界であるにも関わらず、全く同じ原理原則が働いていることを、うかがい知りました。

私達は、思考する時に言葉を使い、頭の中で考えをまとめ、話したり、書いたりして、それを行動に移すこともできます。

医師の友人から聞いた話ですが、喋ることと、体を動かすことは、同じ脳の部位である、ブローカー野(運動性言語野)が司っているそうです。

すなわち、自分の発する言葉と行動は、非常に密接な関係にあり、他人から聞いた言葉や、他人が記した言葉ではなく、自分が発した言葉が、行動を規定するわけです。

目標があり、それに向けた対応を思考し、言葉で記す、あるいは、喋ることでアウトプットし、行動や振舞いに反映させる。

その結果を見て、同じサイクルを何度も繰り返す。

このようにして、脳という内臓の仕組みを利用することが、有効のようですね。

目標に向かって、一挙手一投足を揃えられない、すなわち、自分にとって大きな問題にも、モチベーションにもならないというのは、良くも悪くも、方向性や目標が妥当でないことを見破る、重要なサインなのかもしれません。