習慣を言語化し、塊でマネジメントする

ティタイム 自己実現

週1回のペースで、近くの公園を30分ぐらいジョギングしていました。

ジョギングの具体的な効能は他に譲るとして、それを認識し実感しているからこそ、15年以上の長きに渡って続けてこれたのだと思います。

習慣のアップグレード

週1であるためか、走り始めてしばらくすると息がきつくなり、終わり頃になってようやく調子が出てくる在り様ですし、翌日は筋肉痛に悩まされるのが普通でした。

これまでは混雑する土日を避け、平日いずれかの午後にジョギングする時間を確保していました。

マラソンに30回以上出場した友人のアドバイスで、1時間ぐらい時間が取れたら着替えて走りに行ってオフィスに戻る、というルールに新年早々から変えてみました。

着替えは面倒だし、走った後に仕事なんかできるのかなと思いながら、やってみるとジョギング後は非常に集中力が高く、創造性が高いことに気づきました。

さらに、連日走っていると、 走っている時がより快適に感じられるようになり、心に余裕が出るためか、ジョギングをより楽しく感じるようになりました。

こうして、「週1回、30分走る」という既存の習慣が、「1時間空いたら、30分走る」という習慣にアップグレードされました。

習慣と選択の関係

これまでの習慣の改善、新たな習慣の習得とも、「いつ」やるのか、「なぜ」やるのかを考えたり、気にする必要がなくなり、負荷なく行動に移れます。

「1日に何回の選択をしているか」という調査データでは、「何を食べるか」、「何を着るか」などの日常生活に関するものから、仕事上のものまで、私達は毎日約9,000回の「選択」を行っているそうです。

選択の場面で迷っていれば、エネルギーの浪費に加えて、時間もあっという間に過ぎていきます。

ベストセラーになった「選択の科学」には以下の記述があります。

「ジャムの法則」は、アイエンガー教授が、ドレーガーズという高級スーパーマーケットを舞台に、1995年に行った実験で、「豊富な選択肢は売り上げをあげる」というお店の方針を実証しようとするものでした。

ところが、結果は逆、24種類のジャムを売り場に並べたときと、6種類のジャムを売り場に並べたときでは、前者は、後者の売り上げの10分の1しかなかったのです。

『選択の科学』(シーナ・アイエンガー著、文藝春秋)

「選択肢を絞る」、「習慣化する」というのは、迷わないための方法です。

そうしなければ今着手しない、もっともらしい理由が自身の中に生まれ、やらないことを正当化しようと働き掛けます。

習慣と時間割

習慣とは、意思決定を伴わない行動です。

習慣が集積すると、極端な話ですが、1日の時間割や1週間の時間割が出来上がります。

例えば午前10時から1時間、読書をすることを時間割に明記している人は、できなかった場合にその事実を強く認識します。

しかし、時間割や習慣を明記したマスタープランを持たない人は、読書しなかったという弱い認識があるものの 「明日やればいいや」となり、それが積み重なって、気が向いた時にしかやらなくなるのではないでしょうか。

習慣には至っていない活動が、一度崩れるとなし崩しになってしまった経験は、誰でも一度や二度ぐらいはあるかと思います。

習慣と時間管理

また、新たな目標に向かって動き出す前や、これまでのマスタープランが惰性になっていると思った時には、自らの行動をリアルタイムに記録して振り返ることが、有効な解決策の1つであると、経営学者のドラッカーは紹介しています。

時間の管理に取り組むには、まず時間を記録することが必要である。成果をあげるための第一歩は時間の記録である。

記録の方法を気にする必要はない。自ら記録する人がいる。秘書など他人に記録してもらう人がいる。大切なのは、記録することである。

記憶によってあとで記録するのではなく、リアルタイムに記録することである。

時間の記録をとり、その結果を毎月見ていかなければならない。

最低でも年2回ほど3、4週間記録をとるべきである。記録を見て日々の日程を見直し、組み替えていかなければならない。

『経営者の条件』(P.F.ドラッカー 著、ダイヤモンド社)

上記を試したことのない方が、1週間ぐらい取り組んでみると、驚くほどの改善につながると思います。

試行錯誤したマスタープランがあるからこそ、できなかった時、やらなかった時に、振り返って解決策を導き出すことができます。

やらなかった事実を認識し反芻する必然性を感じたとしても、軸がなければ、振り返ることができず、改善行動には至りません。

習慣をマネジメントする

さらに、その時点で最も質が高いと思われるプランを作成したわけですから、プラン通り行動していれば、一定の質を保てるはずです。

しかし、自身や周囲、世の中の変化などによって、質を保てていないと感じ、今のプランが不十分であると考えた時、そのプラン自体のアップデートが必要になります。

この時、たたき台がなければ、すなわち習慣を定義した何某かのアウトプットがなければ、アップデートする対象もありません。

1月や4月は、心機一転、自然と目標を立てたくなる気持ちに駆られる時期ですが、大きな目標に加えて、習慣を言語化し、例えば1日や1週間の時間割などのアウトプット作成をお勧めします。