営業や販売における自己肯定感の影響力

親子の手 顧客

子育てと、商品・サービスの営業・販売には共通する部分があるようですね。

私も娘の子育て中ですが、ご多分に漏れず、どう育てるのが良いのか嫁と話す機会がありますが、子育ての情報は、インターネットや書籍などで溢れています。

大半の子供に影響する、共通要素もあるようですが、多様な個別要素も多いため、何が正しいのか分からなくなる、というのが子育ての代表的な悩みの1つです。

子育てで重要な自己肯定感

『小児科医のぼくが伝えたい最高の子育て』(高橋孝雄 著、マガジンハウス)では、著者が慶應義塾大学医学部の小児科医として、35年以上従事されてきたご経験から、子育ての最も重要なポイントの1つは「自己肯定感を育むこと」であり、「生まれてきてよかった」と実感が持てる子育てを強調されています。

自己肯定感が高いと、様々な課題にも挑戦し、問題が起きても自身で解決できるため、自律的に人生を切り開いていけるとのことです。

子供の自己肯定感が育つためには、親の自己肯定感が肝要であり、親自身が「生まれてきてよかった」と感じていることが、そのまま子供にも影響を与えるそうです。

このことから、親が多くの情報に振り回されず、自身の感覚を信頼して肯定し、正しいと思うことを子供に行う大切さを、説かれていらっしゃいます。

ビジネスでの自己肯定感

ビジネスにおいて、商品やサービスを勧められる時に感じる共感や違和感には、自己肯定感が大きく関係していると思われます。

私は、その時に興味ある分野に明るい方であれば、営業されることも承知で、すぐにお会いするようにしています。

その時にしばしば、自信なさそう方や、自社の商品やサービスになんら愛着を感じていらっしゃらない方に、出会うことがあります。

流通の中間ポジションである方のみならず、提供元であるにも関わらず、商品やサービスを本当に良いとは思っていないものの、売上のため、上司に言われために営業されていると、思われる方です。

商品、サービスがリリースされる過程は外からは見えづらく、ご本人や社内関係者以外に、直接的、間接的に掛けた時間や努力は分からないものです。

この、外から見えない時間や労苦が自己肯定感を培い、お客さんから良い評価を得ることができれば「苦労して世の中に提供してよかった」と、さらに自己肯定感は高まります。

分業が進んでいる、大きな組織に所属していても、当事者意識次第では、類似の感情が湧いてくることを、私は会社員時代に体験しました。

自己肯定感の影響力

消費者庁から注意喚起される事業などは問題外ですが、ただのコピペ商品であったり、何の哲学もなく、顧客に思いを馳せることのない方からの商品やサービスの説明や、質問への受け答えには、もう懲り懲りです。

顧客に誠実な興味関心を持ち、商品・サービスに自信や愛着があり「この商売をやっていて良かったなあ」と思っているからこそ、自己肯定感は相手に伝わります。

相手には分からないと思っているのは本人ぐらいで、鈍感な私でも分かるぐらい、多くの方に見抜かれています。

また少なくとも、事情を知る社員が「この会社に入ってよかった」とか、協業パートナーが「この仕事に携われて良かった」と自己肯定感を持ちながら、その仕事や業務にあたるとは思えません。

内部の方の活力や意欲が削がれ、やる気もなくなれば、事業としての成長や継続も危うくなるのではないでしょうか。

子育てと同様、一定の権限や責任がある方の自己肯定感が持つ影響力の大きさに、恐れを抱かずにはいられません。