常に計画的でモチベーションが高いは、本当に理想なのか

書く マネジメント

締切ギリギリじゃないと、取り掛かれない場合があります。

「終わらないと怒られる」、「相手をがっかりさせる」、「致命的な失敗になる」 などの不利益が見え始め、デッドラインに追い込まれた時に、ようやくエンジンが掛かる場合です。

先送り癖と計画癖

先送りした経費精算、プレゼン資料作成、掃除、洗濯などをまとめて片付けた時には、爽快な気分となり、癖になったり、自分の力を過大評価したりします。

しかし、夏休みの宿題を8月下旬から慌ててやり始めた結果、しばらくは大変な思いをしますし、取りこぼしがあったりします。

私の場合、大学生になってから好きなこと以外、全て先送りし、大学4年になった時に、卒業に必要な120単位中64単位が残り、就活しながら朝から晩まで週6で大学に通い、首の皮一枚で卒業につながった、苦い経験があります。

多くの場合、他人に決められた締め切りだったり、緊急でないことが、先送りリストに入ったり、見なかったことになりますよね。。

一方で、常に計画的、合理的に行動し、冗長性を排除しようとされる方は、スケジュールやタスクに追われている印象を持つこともありますが、その状態が心地いいようにも見えます。

多くの方は、デッドラインに追われる時が時折あるものの、ギリギリでやった時の不快を回避するため、習慣やルーティンで、ある程度コントールしようとされるのではないでしょうか。

バッチ処理と見切り発車

私は、主に2つのことを意識して、この課題に対応するようにしています。

バッチ処理

1つは、「すぐにやる」と「まとめてやる」の中間ぐらいの考え方で、締め切りを小分けにして、バッチごとに片付けるという考え方です。

私が通っていた大学では、卒業資格が4年間トータルの単位数でした。

幸か不幸か、制度として1年毎の留年がなかったため、私は4年次に、泣きながら就活と通学をしていましたが、諦めてしまった人も結構いました。

この体験も含め、いくつかの同様の体験が、その後の先送り癖に、一定の歯止めを掛ける役割となり、非常に単純ですが、小分けの締切設定は常に意識しています。

「自分なら後でなんとかなる」などと過大評価せず、他力本願に近いですが、素直に他人が決めた締め切りに乗った方がいい場合もありますよね。

見切り発車

もう1つは、自分の決めた締め切りを、他人と約束してしまい、強制力を持たせてしまうことです。

何の準備もしていないにも関わらず、セミナー開催を告知してしまうなどは、大変に有効です。

会場も押さえ、参加者から1人でも振込があれば、変な話、やらざるを得なくなります。

準備の負荷を計算していないため、その負荷に苦しむことになりますが、自分の意思が出発点なので誰のせいにもできません。

場面が限定されるかもしれないですが、私のような先送りタイプには打って付けです。くれぐれも狼少年にならないように。。

人間の特質を理解し、物事に臨む

色々と述べてきましたが、デッドラインに追われるのが面倒だから、すぐやるという考え方になる人もいますし、逆に、締切ギリギリの興奮を好む人もいます。

何ごとも常にすぐやり、いつもスケジュールやタスクに追われるより、「すぐやる人」にならないほうが、楽といえば楽です。

人間ですから、AI のようにいつも機械的にはできません。

締切ギリギリで終わらすと爽快感がある。締切に追われるのは不快だから、物事を計画的に運びたいとも思う。

このように時と場合によって、矛盾しているのが人間です。

計画通りに仕事をこなしつつ、高いモチベーションを維持し続ける。

そうあり続けることは難易度が高いですが、手に入れたい常態であることは間違いありません。

処方箋は書籍やネットに転がっていますが、課題が人によって異なりますので、この話が考える契機になれば幸いです。